儒教の教えに性善説というのがある。僕は思想家でもないので、その本質は意するところではないが、『生まれながらにして人は善の心を持っている』という考えには共感できるし、そうであるとも信じたい。
ここで、『では善とは何か?』という問いについて考えることは、身も蓋もないので割愛するが、たしかに現代日本社会において、殺伐とした日常に「善なる心」はどこへ行ったと思うこともしばしばある。
そういう日常の中で、暮らしていく中で己を加護する為に真っ白な心が灰色くなっている自分に嫌悪してしまう。
悲しいかな、人は生きるために他を犠牲にすることでしか生きられない生き物なのかもしれない。
白いウサギのような純白の心を持ち続けたい憧れだけは歳を重ねるほど強くなるばかりだ。
Title:WHITE Y-EAR (ホワイトイヤー). 2011
Illustraton:BAKAORU (YAHABART)
White Y/ear 2011 © YAHABART 2011